『SAFER Japan, SAFER Worldを目指して』を合言葉に、SAFERプログラムの構想から実現にむけて2011年から準備を始め、2012年6月に仮サイトの公開、6月からSAFER101の本格始動と、歩みを進めてきました。そしてこのたび、本格的にサイトを公開し、SAFERプログラムの開始を皆様にお伝えできることを嬉しく思っています。
私が性暴力に関する講演を始めたのは2008年が最初です。当初は1度お話をすると何日かは心身ともに疲弊してしまうため、年に1度お話するのが精いっぱいでした。
それでも、ご参加いただいたみなさんの感想をお聞きし、今までほとんど語られることのなかった性暴力被害の実体、被害者が抱え続けるトラウマや困難について、多くの人にご理解いただくことができる機会となることを実感しました。
私自身、二十数年をかけて自分自身の経験やトラウマと再び向き合い可能なことが増えてきたこと、また社会的にも性暴力被害者のための支援の機運が高まっていること、こうしたタイミングが一致し、SAFERプログラムとして継続的に研修を行う準備が整ったように感じています。
SAFERでは、性暴力・性虐待についての理解を深めるとともに、被害者の視点に立って見えること、感じることを自分の身に引きつけて考え、支援者同士が真の意味で連携できる場を提供していきたいと考えています。
SAFER Japan, SAFER Worldをつくっていく仲間として、ぜひ多くの支援者の方々にご参加いただきたいと願っています。
NPO法人レジリエンス 中島幸子